住まいをコンパクトに

減築リフォームでゆうゆう快適生活

 

■著者/西田恭子

■本体価格/1800円

■発 行 2008年2月

■ISBN   ISBN978-4-86059-060-4

■判 型 A5判

■ページ 176ページ

 



下記書店よりインターネットで購入することができます →書籍のご購入



これまでのリフォームの常識を変える本!

「減築」という言葉は、まだ耳慣れない用語ですが、いわゆる「増築」の反意語で、床面積を減らすリフォームによって住まいの環境を改善したり、生活の利便性を図ることを意味します。

 これまでは子供が生まれ成長するにつれ、手狭になった家をいかに広げるか、いわば「リフォーム=増築」の時代が長く続きました。ところが、子供の独立、あるいは同居していた老親との死別などで、夫婦二人で暮らすようになると、部屋数の多い家は必要なくなります。そんな少子高齢化の時代に生まれたのが「減築」という考え方です。

 住まいをコンパクトにリフォームすると、通風や採光の改良/耐震性の向上/メンテナンス費用の軽減などの直接的なメリットがあるだけでなく、バリアフリー化を図りたい/眺めを良くしたい/趣味の部屋を持ちたい、など長年の夢を実現するきっかけにもなるのです。実際、「減築」に取り組む人たちは増えていて、リフォームの新しいトレンドとして注目されています。

 本書は「減築」で快適な生活を手に入れた22の事例を豊富なカラー写真や図面で紹介する、初めての「減築リフォーム」解説書です。

 

▶もくじより

1章◇住まいをコンパクトに “減築”のすすめ!

  ・家族構成の変化にあわせて住まいのあり方を変えよう

  ・そもそも“減築”はドイツで実践され、世界的な注目を浴びる

  ・“減築”にはこんなにメリットがあります!

 

 

2章◇快適“減築”実例集 戸建て編

  実例1 2階建てを平屋に。住み心地は大幅アップ

  実例2 光がふりそそぐリビングルームはサロンのような華やかさ

  実例3 減築で生まれた中庭で、風と光を呼び戻す

  実例4 玄関を吹抜けにし、1〜2階を一体化

  実例5 手狭な二世帯住宅をゆとりある間取りの一世帯住宅へ

  実例6 2階にあった生活の場を1階に。オール電化で安心の住まい

  実例7 和室を減築し、夢だった大型車の車庫をつくる

  実例8 子供部屋を改装し、夫婦別寝室に

  実例9 海を眺められるよう1階の屋根をバルコニーに

  実例10 2階を3室から2室にして開放感あふれる吹抜けを

  実例11 孤立感のあったキッチンを会話が楽しめる対面式に

  実例12 将来を考えキッチン・ダイニング・リビングを一体化

  実例13 寝室としても使える畳コーナーをリビングの一角に

  実例14 建物を分割し、外観もLDKも一新した南仏風の家

  実例15 玄関から分離の二世帯住宅。ほどよい距離で仲良く住まう

  実例16 両親の思い出の残る家を一人でも安心の住まいに

 

 

3章◇快適“減築”実例集 マンション編

  実例17 フュージングガラスで玄関を明るく。LDKは引き戸で仕切る空間に

  実例18 3LDKをワンルームに。水回りを集約して機能的な住まいに

  実例19 大胆な発想が生む斜めの間取りが広さの秘訣

  実例20 三つに分かれた空間をワンルームに。快適で安心のシニアライフを実現

  実例21 家族向けの間取りをシングルライフ向けの快適1LDKに

  実例22 高齢者向けケアマンションをホテルのスイートのようなワンルームに

  *知っておくと役立つリフォーム用語

 

 

4章◇“減築”リフォームで快適な住まいを実現するために

  ・自分でできる「住まいの診断書」

  ・“減築”リフォームを成功させる7カ条

 

 


著者略歴

西田 恭子(にしだ きょうこ)

 

三井のリフォーム 住生活研究所所長

日本女子大学住居学科卒業。大手建設会社を経て「三井のリフォーム」で住宅リフォームを手掛けて20余年。全国184名(2008年4月1日現在)のリフォームプランナー組織デザインスタッフ会会長も務める。新聞・雑誌・書籍の執筆や、各種セミナーで講演を行い、テレビやラジオにもゲスト出演。インターネットサイト「All About Japan」のガイドも受け持つ。

「住まいのリフォームコンクール」では、理事長賞や総合部門優秀賞を受賞。文化女子大学非常勤講師・特別講師。一級建築士。

著書に『「中古マンション購入×リフォーム」で理想の住まいを手に入れる!』(小社刊)、『リフォームで活躍する女性たち』(第一プログレス)、『リフォーム成功の素敵なレシピ』(グラフィック社)、『リフォームで永く住み継ぐツーバイフォー』(ニューハウス出版)などがある。