これ1冊!世界文化史

 

■著者 村山秀太郎

■本体価格 1.500円

■発 行 2017年4月

■ISBN ISBN978-4-86059-172-4

■判 型 A5判

■ページ 326ページ



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今や大学受験生の2人に1人が使っている「スタディサプリ」で、圧倒的な人気を誇る「村山の世界史(文化史編)」を誌上再録!臨場感あふれる講義、受験生を飽きさせないユーモア、細切れになりがちな文化史の流れを大きな歴史のうねりの中で紹介する該博な知識…。世界史の得点力30%アップ保証!社会人が読んでも面白い世界文化史の決定版。


▶︎もくじより

第 1 講  キリスト教の歴史とその周辺①

ユダヤ教からキリスト教へ

紙が「神」を広めた/文化はバラバラなのに、なぜか世界各地の神話には共通点がある/神と契約した人間から生まれたユダヤ教/「イエスの復活」を信じるのがキリスト教徒/迫害の中心人物パウロ、初代ローマ教皇ペテロ/正統と異端で深化するキリスト教世界

第 2 講  キリスト教の歴史とその周辺②

ルネサンスから宗教改革へ

ルネサンスの息吹きは12世紀のパレルモとトレドから/イタリアルネサンスの舞台はフィレンツェ/教会が独占していた「知性」に風穴を開けたルネサンス/宗教改革者たちの主張とそれがもたらした衝

第 3 講  キリスト教を取り巻く文化①

ヨーロッパ建築史

古代にあったコスモポリタン(世界市民)の戸惑い/擬人化された古代ギリシアの建築物/公共物・娯楽施設がメインのローマの建築物/地中海発祥の古典系か北ヨーロッパ発祥の中世系か/暗くてオカルト的なロマネスク様式/ステンドグラスのあるゴシック様式はパリから広まった/調和のルネサンス様式、反調和のバロック様式/貴族や富裕な市民の邸宅から始まったロココ様式/モザイク様式が特徴のビザンツ様式

第 4 講  キリスト教を取り巻く文化②

経済思想史

マルクスの思想形成①イギリス古典経済学/マルクスの思想形成②ドイツ観念論哲学/マルクスの思想形成③フランス社会主義/自由放任の資本主義は世界恐慌で修正/80年代後半からは自助努力が求められる新自由主義の時代

第 5 講  キリスト教を取り巻く文化③

西洋絵画史

西洋絵画史の大きな流れ/テーマ・題材がガラッと変わる新古典主義以前と以後/ルーブル、オルセー美術館の代表的画家とその作品/イタリア、スペイン、ロシアの美術館の代表的画家とその作品/その他の美術館における代表的画家とその作品

第 6 講  キリスト教を取り巻く文化④

ヨーロッパの文学作品と文化人

ヨーロッパに伝わる民族叙事詩と騎士道文学/イギリスの文学作品とその作家/ルイ14世下のフランスの劇作家三人/『失楽園』は天使が悪魔になる話、『ガリバー旅行記』は政治学の入門書

第 7 講  キリスト教を取り巻く文化⑤

ヨーロッパ哲学&音楽史

混乱と統合を繰り返したドイツ哲学の黎明期/カント、フィヒテ、ヘーゲル、ショーペンハウエル/理性、テクノロジー偏重に警鐘を鳴らしたニーチェ/19世紀末〜20世紀の哲学者の系譜/クラシック音楽ーー古典派の代表バッハ、ヘンデル、ハイドン/意外な努力家モーツァルトと自由主義者ベートーベン/シューマン、ショパン、ワーグナー、リスト/はちゃめちゃなチャイコフスキー、国民的音楽家スメタナ/20世紀最大の作曲家ショスタコービッチ、19世紀末の作曲家マーラー

第 8 講  キリスト教を取り巻く文化⑥

現代欧米文化人

世紀ドイツロマン主義の作家と作品/フランス、イギリスその他のロマン主義作家/フランスの写実主義、自然主義の作家/イギリス、ドイツ、その他の自然主義作家/耽美主義から近現代までの欧米の作家

第 9 講 イスラーム文化

イスラーム文化史

イスラーム教徒が求めるものは神の知識/旅行家イブン=バットゥータと歴史家イブン=ハルドゥーン

第 10 講 中国文化史①

中国宗教史(殷から唐まで)

宗教とは「人を縛る」もの?/紀元前6世紀が「枢軸の時代」と言われる理由/「徳」をもって国を治めるのが「孔孟の教え」/儒学が儒教へと進化した道/老荘思想が道教となったのは5世紀の北魏/漢の時代に伝来した仏教の隆盛と変質

第 11 講 中国文化史②

中国宗教史(唐から清末まで)

三大宗教も三夷教も活動が活発だった唐/儒学の新しい流れは宋から始まった/明末清初に登場した考証学/清の復権を担って登場した公羊学

第 12 講 中国文化史③

文芸史

春秋戦国時代の文芸作品/『史記』に代表される漢の文化史/魏晋南北朝の文化史/唐の文化史/宋の文化史/元、明の文化史/清の文化史/清末から現代までの文化史

補 講

文化史の知識を深めるのに役立つ人名・用語

古代ギリシア・ローマで覚えておきたい人物/科学者、探検家、発明家/最近、文化史でも話題になる用語


▶︎著者略歴

村山 秀太郎(むらやま ひでたろう)

 

1963年横浜生まれ。 早稲田大学大学院社会科学研究科修了。社会思想史専攻。 オンライン予備校リクルート「スタディサプリ」世界史講師。 著書に『世界史一わかりやすい世界史の授業』『朗読少女とあらすじで読む世界史』『中学生から大人までよくわかる中東の世界史』(以上KADOKAWA)『世界史トータルナビinput&output800』(学研プラス)『東大の世界史ワークブック』(かんき出版)『地政学入門』(洋泉社)がある。フジテレビ「新報道2001」、DHCシアターテレビ「村山秀太郎の世界史偉人伝」「世界史超基礎講座」に出演。16歳で単身欧州旅行、19歳のときサハラ砂漠を縦断して以来、世界史の舞台を100ヵ国以上歩いてきた。1989年に「ベルリンの壁崩壊」を当日体験、1990年には統一ドイツ建国の式典に立ち会い、1991年のモスクワでは反ゴルバチョフ「8月クーデター」に遭遇。ベッカー・ゴラン高原からデカン・モンゴル・アンデス高原まで足を伸ばし、ゴレー島からセイロン島、トゥールスレン収容所からアウシュヴィッツ収容所を踏査した豊富な現地報告が講義の薬味となっている。予備校講師歴30年、首都圏の高校にも出講する。