いまこそ読みとく太平洋戦争史

日米開戦75年！！ーいまこそ読みとく歴史の真実

1日本はなぜ負けたのか！？

ー日米両国の一級資料を突き合わせ“真実”をあぶり出す

2日本とアメリカはどう戦ったのか！？

ー明暗を分けた戦闘と作戦を“リアル”に再現！！

3再びあの道へと進むのか！？

ー当時と似通う今日の状況。世界恐慌から冷戦前夜まで、世界史の中であの戦争を俯瞰する。

◇再び戦争を繰り返さないための戦史ノンフィクション

■世界恐慌■１９２９・10■

貧しさが戦争を呼ぶ？　戦争の原因が世界恐慌と言われる理由は？ 20

■満州事変■１９３１・９■

独断で爆破事件を起こした関東軍を、政府はなぜ統率できなかったのか 21

■五・一五事件■１９３２・５■

首相を暗殺する軍事クーデターを、なぜ青年将校は起こしたのか 24

腐敗した政治の刷新を求め青年将校が立ち上がる…24／国民と世論に支持された軍部…25

■二・二六事件■１９３６・２■

クーデターは失敗したのに、軍部の発言権がより強まった理由は？ 26

■近衛内閣成立■１９３７・６■

天皇家にも連なる近衛文麿が、なぜ日中戦争を始めたのか 29

内閣成立直後、盧溝橋事件勃発…29／近衛内閣が戦争を始めた理由…31

■中華民国臨時政府樹立■１９３８・１■

膠着状態に陥った日中戦争。近衛内閣の対応策は？ 33

■ノモンハン事件■１９３９・５■

日本が惨敗を喫した理由、勝ったソ連が停戦に応じた理由は？ 35

■日独伊三国同盟■１９４０・９■

なぜ日本は戦争を始めたドイツと同盟を結んだのか 37

■日本への石油輸出全面禁止■１９４１・８■

日本が受け入れられるはずもない条件を、なぜアメリカは提示したのか 39

アメリカ国民は戦争参加に反対していた…39／戦争回避の絶好のチャンスを逃す？…42

■日本の戦争プラン■

資源が乏しいのがわかっていながら、どんな計画で戦争を始めたのか 47

■山本五十六の戦争プラン■

海軍伝統の艦隊決戦ではなく、山本五十六はなぜ奇襲作戦をとったのか 50

■大本営の設置■１９３７・11■

最高司令部の大本営とは、どんな組織だったのか 52

■真珠湾攻撃■１９４１・12■

大成功の奇襲作戦。決定的打撃のチャンスがありながら、なぜ中止した？ 54

攻撃隊指揮官は「第３次攻撃」を進言したが‥…54／アメリカは日本の奇襲攻撃を本当に知らなかったのか…59／真珠湾攻撃を知り、チャーチルと蒋介石が祝杯をあげた理由は？ …62

■香港攻略■１９４１・12■

準備を整えていた日本軍は、わずか20日余りで香港を攻略する 67

■マレーの戦い■１９４１・12■

実は太平洋戦争はここから始まる。兵力２倍の英軍が敗れた理由は？ 69

■マレー沖海戦■１９４１・12■

海戦においてこれからは航空機が主役になることを暗示した戦い 72

■マレー地上戦■１９４１・12■

防御線まで構築していたのに、なぜイギリス軍は負け続けたのか 75

■シンガポール陥落■１９４２・2■

なんとイギリス人捕虜13万人!!　綱渡りのシンガポール攻略作戦 77

砲弾が尽きかけた日本軍にイギリス軍が降伏の使者を送ってきた…77

■日本軍のマニラ占領とアメリカ軍の撤退■１９４２・１■

日本軍の侵攻に対し、なぜアメリカ軍は反撃してこなかったのか 82

エリート中のエリートだったマッカーサーの生い立ち…83／とりあえず撤退し、６カ月後に増援が来るまで耐える…85

■バターン半島の戦い■１９４２・１〜２■

ようやく反撃を開始したアメリカ軍に立ち塞がったものとは？ 89

物量豊富なはずのアメリカ軍が食糧不足とマラリアに悩む…89／アイシャルリターン（私は必ず帰ってくる）…91

■アメリカ軍の降伏とバターン死の行進■１９４２・４〜５■

アメリカ軍は降伏したが、８万人の捕虜に苦慮する 93

■インドネシア侵攻■１９４２・１〜３■

日本の戦争目的は南方の資源確保にあったはず。成功したのか 96

■スラバヤ沖海戦・バタビア沖海戦■１９４２・２■

開戦後初の軍艦対軍艦の海戦。日本が圧勝した理由は？ 98

「夜戦」と新型「魚雷」で日本軍大勝利…98／抵抗らしい抵抗もなくジャワ島攻略…１０２

■ビルマ制圧■１９４２・５■

蒋介石への援助を絶つため、日本軍はビルマ侵攻を実施する 105

イギリス・中国・アメリカ・インドvs日本の戦い…１０５／南雲機動部隊がイギリス東洋艦隊を撃破したセイロン沖海戦…１０９

■ニミッツ太平洋艦隊司令就任■１９４１・12■

東郷平八郎を尊敬していたニミッツがキンメル大将の後任として就任する 110

海軍のニミッツと陸軍のマッカーサーの役割分担…１１０／日本では今後の戦争計画について陸海軍が対立…１１２

■日本本土初空襲■１９４２・４■

戦勝ムードに酔う日本人の士気を挫くためＢ‒25による本土初空襲が実施 114

■珊瑚海海戦■１９４２・５■

史上初の空母対空母の海戦。航空機による戦いの結果は？ 118

■ミッドウェー・アリューシャン作戦■

日本海軍史上最大の作戦だったが、アメリカ軍は事前にキャッチしていた？ 119

■ミッドウェー海戦■１９４２・６■

日本が空母４隻、航空機３２０機を失うという大敗を喫した原因は？ 123

■アメリカ軍の反攻■１９４２・８■

アメリカ軍は反攻の拠点になぜガダルカナルを選んだのか 129

■ガダルカナル・陸の戦い■１９４２・８〜10■

不敗だった日本陸軍が３度攻撃を仕掛けても奪還できず 131

■ガダルカナル・海の戦い（第１〜第３次ソロモン海戦）■１９４２・８〜11■

陸軍を援助するため海軍は３次にわたり出撃するも石油不足で撤退 135

ガダルカナル・空の戦い…１３９

■ガダルカナルの戦略的価値■

戦闘による死者よりも飢えとマラリアによる死者が上回った悲劇 140

■ガダルカナル撤退■１９４３・２■

島への固執から優秀なパイロットを数多く失い、大量の物質を消耗した 143

■い号作戦発動■１９４３・４■

南太平洋での劣勢を挽回するため、山本長官が立案した作戦とは？ 150

ゼロ戦とヘルキャット…１５０

■山本五十六の戦死■１９４３・４■

長官の襲撃は後継者が誰になるかも検討のうえ実行された!! 153

■アッツ島玉砕■１９４３・５■

守備隊約２６００人が全滅。初めて「玉砕」という言葉が使われた戦闘 154

■キスカ島撤退■１９４３・７■

実行不能と言われた撤退作戦を、司令官の機転で成功させる!! 157

■カートホイール作戦■１９４３・６〜11■

ラバウルを目指し、アメリカ軍が発動した車輪作戦とは？ 159

ハルゼー軍の進撃…１６０／31ノットバーク…１６４

■ニューギニア戦線全貌■１９４２・３〜１９４５・８■

兵士20万人のうち、なぜ18万人もが未帰還となったのか 166

■絶対国防圏と学徒出陣■１９４３・９〜10■

防衛ラインも曖昧なまま、戦力不足を補うため学徒出陣が始まる 173

大東亜会議とチャンドラ・ボース…１７６

■ギルバート諸島攻略■１９４３・11■

戦力が充実したアメリカ軍は中部太平洋へと侵攻してくる 178

■マーシャル諸島攻略■１９４４・１■

アメリカ軍は日本軍の守りの堅い島は素通りし、反撃のスピードを上げる 183

日本の委任統治領トラック環礁攻略…１８５

■第一航空艦隊設立■１９４３・７■

アメリカ機動部隊を迎え撃つ部隊だが、アメリカ軍の反撃は予想より早い 187

古賀長官殉職…１９０／日本軍の航空機の問題点…１９０

■日本の海上輸送■

南方の資源確保が戦争目的だったのに、輸送手段の軽視から活用に失敗 196

■インパール作戦認可■１９４４・１■

補給路もなく、大本営内部にも反対意見があったのに、なぜ認可された？ 205

■インパール作戦開始■１９４４・３■

３個師団、10万人が参加する作戦が始動。１ヵ月で包囲は成功するが‥ 208

■日本軍の後退■１９４４・６〜10■

深刻な食糧不足に見舞われた日本軍は退却を開始。兵士３万人を失う 211

■ビルマ北部の戦い■１９４２・５〜１９４４・８■

日本軍に絶たれた補給ルート復活のため、米・中国軍は反攻に出る 214

アメリカ製の武器を持った中国人がアメリカ人士官の下で反撃に出る…２１４／ラングーン陥落…２１８

■サイパン上陸■１９４４・６■

なぜアメリカ軍はサイパン攻略を図ったのか 219

アメリカ本土から南米を爆撃できる「Ｂ-29」が完成…２１９／迎え撃つ日本の陸軍は準備不足、海軍は迷走…２２０／アメリカ軍、サイパン上陸…２２４

■マリアナ沖海戦■１９４４・６■

小沢第一機動部隊大敗。アメリカ軍を勝利に導いた最新兵器とは？ 227

■サイパン陥落■１９４４・７■

なぜ兵士だけでなく多くの住民までが犠牲になったのか 235

「捕虜になれば辱めを受けて殺される」という教育があった…２３５／東条首相の辞任…２３７

■中国戦線■１９４１・12〜１９４５・８■

日中間で戦争は続いていたが、なぜ現状維持のまま継続されたのか 239

■ハワイ会談■１９４４・７■

会談でルーズベルト、マッカーサー、ニミッツ、ハルゼーが決めたこととは？ 243

■ペリリュー島の戦い■１９４４・９■

２０１５年、なぜ天皇皇后両陛下はわざわざこの地を慰霊訪問されたのか 246

■捷一号作戦認可■１９４４・７■

陸海軍が共同するという画期的な作戦の目的は？ 248

■台湾沖航空戦■１９４４・10■

大戦果が報告されたが、まったくの誤報。実際は７００機以上を失う大敗 251

■アメリカ軍、レイテ島上陸■１９４４・10■

マッカーサーは 「アイ・シャル・リターン」 を公約どおり実現 255

■レイテ沖海戦■１９４４・10■

武蔵をはじめとする主要艦船を失い、連合艦隊が壊滅した４つの海戦 257

捷一号作戦発動…２５７／シブヤン海海戦…２６０／第３艦隊北上…２６１／スリガオ海峡海戦…２６２／エンガノ岬沖海戦…２６４／サマール沖海戦…２６５

■神風特別攻撃隊創設■１９４４・10■

なぜ特攻などという作戦が生み出されたのか 268

未熟なパイロットでも戦果が上がることを期待して…２６９／レイテ島の戦い…２７２

■マニラ解放■１９４５・３■

市民10万人を巻き込んだ激戦の末、ついに日本軍撤退。マニラ解放される 2

■日本本土空襲■１９４４・11■

命中度を高める低高度の爆撃、焼夷弾の使用が進言され、東京が標的に 279

■硫黄島の戦い■１９４５・２〜３■

なぜアメリカ軍は長さ８キロ足らずの硫黄島の占領を計画したのか 281

■沖縄の戦い■１９４５・４〜６■

沖縄では地上と海上でどんな戦いが繰り広げられたのか 285

兵士不足を補うため島民男性約２万５０００人が徴兵された…２８５／菊水作戦…２８７／戦艦「大和」の最期（天一号作戦）…２８８／沖縄戦終結…２９０／鈴木内閣成立とトルーマン大統領就任…２９４／本土決戦構想…２９５

■和平への試み■１９４５・５■

ドイツが降伏したのに、なぜ日本は戦い続けたのか 297

■ポツダム宣言受諾■１９４５・８■

受諾を決定した御前会議ではどんなことが話し合われたのか 302

受諾を拒否する人間もいたが天皇が決断を下す…３０２／宮城事件…３０４／玉音放送…３０６／終戦は早められなかったのか…３０７

■ポツダム宣言受諾後の混乱■１９４５・８〜９■

受諾決定後、国内外で何が起きたのか 308

ソ連軍との戦闘…３０８／もし戦争が続いていたら…３１２／日本国内の混乱…３１５／連合国軍の日本進駐…３１６／日本降伏文書調印式…３１７

諏訪　正頼（すわ　まさより）

1969年埼玉県生まれ。 ロンドン大学（キングス・カレッジ・ロ ンドン）大学院修士課程修了（研究テーマ：中近東およびバルカン半島の地域紛争・民族紛争）。中央大学大学院博士後期課程退学（研究テーマ：太平洋戦争における日米の戦略・戦術の比較）。軍事戦略・戦術、軍事組織、軍事史、地域紛争、民族紛争、国際政治などに関する論文多数(「The Afghan War 1979〜1989 「太平洋戦争における日米の戦略・戦術・組織等の比較」「アメリカ海兵隊の変遷に関する一考察」など)。 他に著者自らが「太平洋戦史ブログ」を立ち上げ、人気のサイトとなっている。 http://blog.livedoor.jp/pacificwar 現在、貿易関連企業に勤務。TOEICスコア925点。