■著者/松本 洋
■本体価格/1400円
■発 行 2007年11月
■ISBN ISBN978-4-86059-057-4
■判 型 四六判
■ページ 208ページ
<編集担当より> どんなマンションでも値上がりしたバブル期とは異なり、今の時代に値上がりを期待してマンションを購入する人はほとんどいません。といって、買ったときより大きく値を下げるのを喜ぶ人もいないでしょう。
ところがこんな時代でも、買ったときよりも売るときの方が値を上げるマンションが存在するのです。何が原因で、あるいはどんな点に注意すればマンションの価値を上げることができるのでしょうか。一番大切なことは共有部分に着目することだと著者は言います。
マンションを買うときは誰もが専有部分を重視します。日当たり、水回り、使いやすさ、そして設備など、自分を含め家族が寝起きする空間を第一に考えます。これはある意味で当然ですが、“共同住宅であるマンション全体の価値の向上”とは直接結びつきません。マンションの価値を左右するのはあくまでも共有部分にあるからです。
では、共有部分の、どんな点に着目すればよいのでしょうか。また、どんな点を意識しながらそれらを管理すればマンションの価値は上がるのでしょうか。
マンション管理士として実際に数棟のマンションを管理するだけでなく、フィナンシャルプランナーとしてマンションのオーナーでもある著者が、実例を交えて解説します。
・都市型マンションのトレンドは四つのS
・なぜこのマンションは買ったときより高く売れたのか
ほか
・販売価格帯にばらつきのあるマンションは避ける
・人気の超高層マンションにも“落とし穴”がある
・失敗しない不動産業者の見つけ方
ほか
○マンション選びで心得ておくべき10ヵ条
・区分所有者である以上、管理組合から脱会できない
・専有部分と共用部分の違いをしっかり把握する
・費用のかかる修繕計画表は必ずチェックする
ほか
○契約を結ぶ前に心得ておくべき10ヵ条
エピローグ
・あとで泣かないために内覧会でチェックすべきこと
・中古マンションの内覧はここを見る
・だから引っ越しは専門業者に頼みたい
ほか
○内覧会・引っ越しで心得ておくべき10ヵ条
・アフターサービスは対象と期間をチェックする
・規約がないマンションでのペットの取り扱い方は?
・万が一の時に備え保険には必ず入る
ほか
○マンションの住まい方で心得ておくべき10ヵ条
・管理会社はマンションを全部知っているわけではない
・組合役員を人任せで決めてはいけない
・議事録は公文書。金融機関や裁判所に提出することもある
ほか
○管理組合の運営で心得ておくべき10ヵ条
・「独立系」と「デベロッパー系」管理会社はどちらを選ぶ?
・管理委託費が高いか安いか、どうやって判断する?
・残念だが大規模修繕狙いの悪質管理会社も一部ある
ほか
○管理会社とのつき合い方で心得ておくべき10ヵ条
・そもそもマンションの値段はどうやって決まる?
・高く売るためには戦略を立てる
・戦略を実行する仲介業者の選び方
ほか
○マンションを高く売るために心得ておくべき10ヵ条
松本 洋(まつもと ひろし)
昭和29年生まれ。東京都出身。20歳の時に、東京目黒で食料品店を開業、後にコンビニエンスストアーを経営。事業用資産として、都内などに賃貸用住宅3棟と、賃貸用分譲マンション1戸購入。40歳の時に不動産知識を極めるため、不動産会社に入社。売買、賃貸の仲介、企画、管理に従事。土地家屋調査士事務所に転職。土地の測量、境界査定に従事。その後、不動産会社に転職。マンション用地仕入れ、売買の仲介などに従事。首都圏マンション管理士会の一員として、マンション管理のセミナーを開催。その後、デベロッパー系管理会社に転職し、フロント業務に従事。一貫して不動産業界に携わる。現在、自宅マンションの管理組合副理事長を務める。
マンション管理士/管理業務主任者/宅地建物取引主任者/測量士補/損害保険募集人資格/ファイナンシャルプランナー/東京都分譲管理マンションアドバイザー
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