為替デリバティブ問題を有利に解決するADRの上手な進め方




「デリバティブ問題」——いま全国の中小企業を悩ませる問題である。金融機関が売り出したデリバティブ商品を購入したばかりに毎月莫大な支払いに追われ、「デリバティブ倒産」に至る企業も現れ出した。署名捺印をしたのは自分と諦める経営者もいるが、この商品にはそもそもの設計から販売まで数々の問題がある。金融機関も問題点を把握し、支払いの減額に応じるケースも多い。その手続きを簡易に進められるのがADR(裁判外紛争解決手続き)だ。だが、非公開ということもあり1回限りのこの制度を使いこなすのは容易ではない。基本的な仕組み、手続きから勝つための論点の立て方、体制づくりまで徹底して企業サイドに立った活用術を伝授する。