精神科医 和田秀樹の

「自尊死」のすすめ

 

■著者/和田秀樹

■本体価格/1400円

■発 行 2012年9月

■ISBN ISBN978-4-86059-116-8

■判 型 四六判

■ページ 208ページ

 


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20年間老人医療にたずさわった精神科医が提唱する「尊厳ある死に方」とは

超高齢化社会のいま、人間らしい「死」を迎える方法を考えます。苦痛に耐えるだけの手術!大量でムダな投薬!チューブまみれの延命治療!などの是非を問いながら、単なる医療制度批判にとどまらず、死を迎える患者と、その家族に対する精神科医からのメッセージです。


▶︎もくじより

プロローグ 精神科医の私が、ぜ老人医療に取り組むのか

第一章 間違いだらけの老人医療

病院に行くたびに検査、検査、検査…


「検査データが異常なら病気」という誤解

正常値は寿命とリンクしない


医者の"脅し"にうかうかと乗るな


「太っていると短命」は事実無根


喫煙は悪いのか
"不健康な楽しみ"をがまんする必要はない


医師が老人を疲弊させている


高齢になるほど大きくなる個人差


なぜ大学病院の老人科ではダメなのか


日本の医療がどれだけ「薬づけ」か


厚労省が黙認していた"大人の事情"


多剤併用がもたらす思わぬ副作用


薬が病人をつくっていた


副作用のリスクをどうすれば下げられるか


「飲まなくていい薬」もある

 

第二章 認知症は怖くない

85歳を過ぎた4割が認知症


認知症の早期発見・早期治療は無意味


認知症よりも怖いうつ


高齢者がうつになるメカニズム


「自分自身を失う」ことの不安


「自分が何者か」を語れなくなるとき


生きるエネルギーを失わせる「自己愛」の喪失


老人にこそ必要な「ほめてくれる人」の存在


老人の心をむしばむ不安と恐怖


高齢者のうつがはらむ危険性


血圧の薬よりも抗うつ剤が奏功


認知症は突然起こらない

 

第三章 年齢にとらわれない「老い」とのつきあい方

老化は病気ではない


ひとくくりにできない「老人」という患者


高齢者ほど頭を使い身体を動かすべき


人間は感情から老化する


ぼけなくても脳は萎縮する


脳が言わせている年寄りのボヤキや愚痴


「見た目や行動」から老化を予防できる


年寄りにしかできないこともある


「老い」からの素敵なプレゼント


東洋的な高齢社会のすすめ

 

第四章 老いの入り口にさしかかったら考えるべきこと

元気なうちに死にじたく


人の世話になる覚悟も必要


家で死ぬのは理想的なことか


医療の進歩が増やした要介護者


でたらめなシステムにも使い方はある


親の介護で子供の人生を奪うな


介護保険は国家的詐欺か


なぜ死に場所を自分で決められないのか


少子化が超高齢社会にもたらした影響

 

第五章 自分らしい最期の迎え方

「長生き」はさせられるものか


終末期の判断が難しい理由


「生かされる」ことに納得できるか


自分らしい最期を考えるヒント


家族は、一縷の望みがあれば諦められない


「死ぬときの心配」と「老後の楽しみ」


我慢するから老化する
「

自尊死」の心得

 


▶︎著者略歴

和田 秀樹(わだ ひでき)

 

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院精神神経科、老人科、神経内科にて研修、国立水戸病院神経内科および救命救急センターレジデント、東京大学医学部付属病院精神神経科助手、アメリカ、カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在、国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック(アンチエイジングとエグゼクティブカウンセリングに特化したクリニック)院長。 著書に『人生を狂わせずに親の「老い」とつき合う』『「がまん」するから老化する』『人は感情から老化する』『老人性うつ』『脳科学より心理学』『経営者の大罪』『テレビの大罪』など多数。 翻訳書に『「あいだ」の空間――精神分析の第三主体』『トラウマの精神分析』などがある。 映画監督として2007年12月劇映画初監督作品『受験のシンデレラ』でモナコ国際映画祭最優秀作品賞受賞、2012年8月公開の第二回作品『「わたし」の人生』(秋吉久美子、橋爪功主演)が話題を呼ぶ。