毎年30万人もの人が新たに発症する脳卒中。推定患者数は280万人にものぼる。1980年まで死因の第1位だったが、現在は4位(平成30年の人口動態統計)。ただ、命を繋ぎ止めても多くの患者さんが後遺症に悩んでいる。死因1位のガンはもちろん怖い病気だが、要介護になるなど長きにわたり治療を要するのは脳卒中の場合が圧倒的に多い。誰もがいつ何時発症するかもしれない脳卒中とその後遺症について、一般の人にもわかるよう専門医がやさしく解説する。そもそも脳卒中とはどのような病気なのか/どんな後遺症があるのか/病気の種類が違っても後遺症は同じとはどういうこと?/後遺症は身体だけでなく精神にも残る/後遺症を防ぐ手立ては?/期待される最先端治療とは?…etc.
東京女子医科大学附属足立センター脳神経外科教授
久保田 有一(くぼた ゆういち)
1973年静岡県生まれ。医学博士。東京女子医科大学附属足立センター脳神経外科教授。TMGあさか医療センター脳神経外科臨床顧問。
山形大学卒業後、てんかん外科で著名な堀教授の主宰する東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科に入局。国立精神・神経センター、武蔵病院を経て2009年よりアメリカ・クリーブランドクリニックてんかんセンターへ留学。その後、フランス、マルセイユにあるティモン病院神経生理部門客員研究員として深部電極の研究を行う。2014年より朝霞台中央総合病院(現TMGあさか医療センター)脳神経外科統括部長、脳卒中・てんかんセンターセンター長、同病院副院長を務める。2022年より現職。
日本脳神経外科学会専門医、日本てんかん学会専門医、日本臨床神経生理学会認定医(脳波部門)、日本脳卒中学会専門医、指導医。
専門分野の研究の傍ら、てんかん協会「波の会」での講演や朝霞地区での市民公開講座などを積極的に行っている。
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