最先端医療機器がよくわかる本

 

■監 修 井上浩義

■本体価格/1600円

■発 行 2012年12月

■ISBN ISBN978-4-86059-120-5

■判 型 A5判

■ページ 182ページ

 



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日進月歩で進化する医療機器・器具類。その最新の医療機器・器具のなかで、特に注目される機器40を取り上げ、これまでの機器と比べ何が診断できるようになったのか、何が治療できるようになったのか、構造や仕組みはどのようになっているのか、操作する際に知っておきたいこととは何かなどわかりやすく解説。


▶︎もくじより

まえがき

第1章 検査機器

検査機器の最新動向----------10

とくに画像処理に関する技術が進歩し

医師の専門性に対応

 

CT----------18

完成した機器の「新しさ」とは?

 

MRI----------24

装置の小型化と低価格化も目標の一つに

 

PET----------30

PET–CTからPET–MRIへの期待が高まる

 

脳波計、fMRI----------36

波計検査を一歩進めて、脳の血流を検査する

 

エコー----------40

体の中から超音波を当て、病状をより鮮明に描出する機器も

 

眼底カメラ----------46

血管から目以外の情報も得られる

 

検査内視鏡----------50

検査不可能だった小腸も「飲む内視鏡」で解決

 

心電計----------54

心臓の検査に幅広く利用

 

ホルター心電計----------58

日常生活での心電図を記録。より長時間の心電図を捉える

 

総合肺機能検査システム----------62

肺活量測定器を基本として多機能化を推進

 

マンモグラフィー----------66

痛みや圧迫感を解消した高精度な機器も

 

サーモグラフィー----------70

足がほてって眠れないような病の症状も検査

 

骨密度測定装置----------74

骨粗しょう症には欠かせない検査機器

 

血圧脈波検査装置、パルスオキシメーター----------78

血圧を計る基本機器とともに応用機器が充実

 

コラム

OSはウィンドウズかマックか?/市場が広がる医療機器のオークション

 

第2章 治療・手術機器

治療・手術機器の最新動向----------84

大型・小型機器ともほとんどが外国製

落下菌対策など手術室全体の対応も課題に

 

ロボット手術装置----------90

先行する医師が増えた反面、実用化は未知数

 

重粒子・粒子線治療装置----------94

放射線被ばくの問題は少なく、今後が期待される機器

 

手術内視鏡----------100

医師ごとにカスタマイズされた胸腹部の手術機器

 

放射線治療装置(ライナックとガンマナイフ)----------104

ガンマナイフは脳に使用。放射線でがんを治療する

 

カテーテルとステント----------110

進化・改良を遂げた最強の必需デバイス

 

人工心肺装置(人工呼吸器)----------104

手術の際の欠かせない機器、充電・蓄電の進化もカギに

 

手術用顕微鏡----------118

蛍光顕微鏡など目視しやすい機能が充実

 

輸液ポンプ----------124

小さな工夫の積重ねが大きな利便性をもたらす

 

人工透析装置----------128

医師のほかにも技師が使えるタイプが普及

 

心臓ペースメーカー、人工心臓----------132

体外からの充電が可能なシステムも研究中

 

結石破砕装置----------136

進歩した医療機器だが破砕に慎重な医師も

 

除細動器(マニュアル型除細動器とAED)----------140

外部から電気ショックを与える、救急では不可欠な機器

 

コラム

遺伝子解析装置は両刃の剣/画像診断専門会社も活躍 

ドクターヘリは本当に救世主か/DMATで本当に役立ったものは?

 

 

第3章 在宅医療・福祉機器

在宅医療・福祉機器の最新動向----------146

インフォメーション&コミュニケーションテクノロジー分野で大きく伸びる

安全性と信頼性がより重要に

 

酸素濃縮装置----------152

機器は充実するが、重量の負荷がネックに

 

睡眠時無呼吸症候群関連機器----------156

検査機器は充実したが、治療にはむずかしさも

 

重心動揺計----------160

めまいやふらつきがわかるリハビリテーション機器

 

吸引器----------164

唾液や痰を取り除く機器。在宅医療でも活用

 

吸入器----------168

薬剤を吸入する医療機器。薬剤の選定も重要に

 

エルゴメーター----------171

耐えられる運動負荷の限界を検査する

 

在宅中心静脈栄養器具----------175

在宅の末期医療のほかにも重要な役割を果たす

 

コラム

医療・福祉の必需品「ベッド」の将来 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

*法令・規則などについては、2012年11月までの情報にもとづいています。

 

 


▶︎著者略歴

井上 浩義(いのうえ ひろよし)

 

1961年生まれ。九州大学大学院理学研究科博士課程修了後、山口大学医学部助手、久留米大学医学部教授などを経て、現在、慶應義塾大学医学部教授。理学博士、医学博士。NPO法人新世紀教育研究会・理事長 医療用機器や薬品をはじめ機能性食品など健康と食品に関して、写真や図を使い一般の人にも理解できるようにやさしく解説する。慶応義塾大学医学部に赴任以来毎年ベストティーチャーに選ばれ、丁寧な講義には定評がある。新聞、雑誌などへの執筆をはじめ、「世界で一番受けたい授業」「あさイチ」「はなまるマーケット」などテレビでも活躍中。 表彰は2010年度文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)など。 主な著書に『LOVE NUTS』(幻冬舎ルネッサンス)、『改訂版 放射線のABC』(社団法人日本アイソトープ協会)、『アポラクトフェリン』(ハート出版ふるさと文庫)、『ナースのための読み解く薬理学』(メディカルレビュー社/分担執筆)、『知りたい!医療放射線』 (慧文社/編著)など