■著者/不良債権ビジネス研究会
■本体価格/1400円
■発 行 2003年10月
■ISBN ISBN978-4-86059-019-2
■判 型 四六判
■ページ 208ページ
まえがき
▼知られざる実態を現役デューデリ氏が赤裸々に語る
◆90年代後半に始まった“出来たて”ビジネス
◆買い手わずか20社の閉ざされた世界
◆海の彼方から「買い」が入る? 誰も知らないファンドの正体
◆「債権を買う=不動産を買う」ではない!
◆光る“玉”もあれば“カス”もあるーーバルクセールの虚々実々
◆買ったはいいが、どうやって資金を回収する?
◆外資とのやりとりは日本語でーーデューデリ業務の進め方
◆意外と泥臭いデューデリ業の仕事と報酬
◆「不良債権はビジネスになる」との読みがズバリ当たる!
▼不良債権を処理する過程で生まれた“鬼っ子”ビジネス
■売買のネタ「不良債権」は、いかに増えてきたか
◆“不良”も“優良”も始まりは同じ貸出金
◆同じ不良債権のはずが“定義”によって中身が違う?
◆銀行が帳簿上、不良債権を処理する方法は二つある
◆公的機関も先送りしただけ。いぜん増加の一途をたどる
■まるで「バナナの叩き売り」だが、それが正しい市場の評価
◆評価は元本の5〜10%ーー“叩き売り”にも等しいバルクセール
◆1999年の法整備により不良債権ビジネスは本格化する
◆売れば銀行は償却が進み、後はサービサーが管理・回収する
◆売り手にはアレンジャーが、買い手にはデューデリ業者がつく
◆勝負はたったの1か月! バルクセールの流れ
▼たとえ売却損が出ても不稼働資産を稼働資産に!
◆もはや思いどおりに決算を操作できなくなった銀行
◆たとえ売却損が出てもメリットがある?
◆BIS規制さえなければ処分は一段と進む?
◆帳簿上の処理=最終解決ではない!
◆とりあえず銀行本体から切り離すUFJとみずほ
◆売りモノが増え不良債権ビジネスの活況は続く
▼勝負は3年! 決断の速さが「勝ち組」の条件
◆外資にとってはたまたま日本にマーケットがあっただけ?
◆日本企業なのに“外資っぽい”オリックス
◆「ハゲタカ」の呼称は手並みの良さをやっかむ外野の声!?
◆リップルウッドとローンスターに見る日本での活躍
◆ぽしゃったファンドがないことが日本市場の魅力を物語る
▼不良債権の種類に応じ千差万別の顔を持つ実働部隊
◆制度創設からわずか4年にして、すでに見切りをつけた外資も…
◆“取り立て”もからむため、法律では暴力団を徹底排除
◆もっとも儲けているサービサーは消費者金融系!?
◆債務者にとってサービサーの登場は債務免除のチャンス
◆別格「国営サービサー・RCC」の実態は?
▼すでに次の舞台の主役を狙う企業が登場
◆不動産の再生・販売から証券化まで*「レーサムリサーチ」
◆純国産のデューデリ集団*「グラックス&アソシエイツ」
◆最大手「クリード」の主要業務は不動産投資
◆不動産投資ファンド運用を目指す「パシフィックマネジメント」
◆アドバイザーは不良債権ビジネスから再生ビジネスへシフト
▼資産を固定せずいかに流動化させるかがポイント
◆いぜん不透明感はあるものの実情は徐々に明らかに
◆けっして“失われた”わけではない10年に及ぶ「処理の軌跡」
◆不良・優良を問わず債権を証券化する手法が定着
◆りそなは「竹中プラン」に沿って処理されたモデルケース!?
◆「ローンスター申告漏れ」指摘でわかった当局の旧態依然ぶり
◆「時間の概念」を導入し、債権の価値を割り引くDCF法
▼不動産をいかに再生させるかがこの仕事の本質
◆いぜん40兆円の巨大マーケット
◆東京一極集中が続くかぎり不良債権は生まれ続ける!
◆不良債権ビジネスの最終目的は「企業再生」にあり
◆注目の産業再生機構だが、軌道に乗るのはこれから
◆企業再生は外資の得意な投資ファンド運用方式で
◆急がれるターンアラウンド・マネジャーの養成
日本再生のためにも不良債権ビジネスの活性化をーーあとがきに代えて
後ろめたい雰囲気がつきまとう不良債権ビジネスを、日本再生に不可欠なビジネスとして、もっと前向きに評価すべきとの趣旨で発足した集団。業界関係者、斯界に精通した記者、経営トップなどからなる。広く実態を伝えるべく積極的に活動している。
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