チャイナビッグバン

スーパーインフラ投資と巨大消費市場の争奪戦

■著者/葉 千栄

■本体価格/1500円

■発 行 2010年2月

■ISBN  ISBN978-4-86059-084-0

■判 型 四六判

■ページ 272ページ


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爆発する中国経済!! 54兆円インフラ投資の巨大市場の争奪戦。自動車、鉄鋼から保険業、小売り、外食まで、日本企業はこのビッグチャンスをつかめるか!!


▶︎もくじより

はじめに

商機は中国にあり! もはや中国抜きで日本再生はあり得ない

第1部 ビッグバンの衝撃① 爆発する消費市場

なぜユニクロは中国で1000店もの店舗網をつくるのか

【自動車マーケット】

日本車は世界最大のマーケットで

勝ち残ることはできるのか

 

対前年比40%で伸びる恐るべき成長性

欧米勢に急追する日系自動車メーカー

アコードはなぜ中国市場で成功したのか

ホンダを赤字から救った中国市場戦略とは

人気急騰中。高級SUVの販売戦略のカギは

中国政府の優遇策を活用して急伸した日産ティーダ

日系メーカーのトップに躍り出た日産車のシェア

エコカー政策が重要視される理由とは

ハイブリッド車はトヨタ、上海GM、ホンダ3社の争い

エコカー普及に弾みをつける多額な補助金政策の実情

日産は中国電気自動車市場を制覇できるか?

電気自動車は中国自動車業界再編の引き金か?

最新エコカー技術で日本メーカーは主役になれるか

 

 

【外食マーケット】

成長率20%を誇る、

21兆円市場の国盗り合戦

 

ターゲットは21兆円超の市場規模

ファーストフード界を先導する米系3社

KFCを追撃するマックの戦略とは

さらに群雄割拠の様相を呈するファーストフード市場

〝美食広場〞は現代の「酒池肉林」

「美食広場」を牛耳る「大食代社」パワー

「中国で1000店舗」を目指す日本の猛者たち

成功の鍵は「現地化」「場所」そして「中国にないサービス」

 

 

【小売りマーケット】

急増する中間所得層が市場規模を拡大。

「中国で作って中国で売る」時代へ

 

「史上最悪の売上げ」の百貨店に光明か

中国で作ったものを中国で売る合理性

「工場」から「消費市場」へのチェンジ

小売品の売上げで世界の一割を占める勢い

中国に根づいた日本の「経営理念という名のカルチャー」

中国と日本とで共同開発する「PB商品」

上海を見れば中国がわかる

 

 

【高齢者・子ども向けマーケット】

日本の総人口を超える老齢人口と、

毎年誕生する2000万人の「新生児」

 

「ニッチ」のはずが「巨大市場」

肥大化の一途をたどる中高年齢者マーケット

中国市場に攻勢をかける日本のアイデア商品

「一人っ子世代」は「小皇帝」だけではない

消費の主役に躍り出た「80後」世代

一人っ子政策でも子ども向け市場は巨大

日本の商品開発力が持ち味を発揮できる市場

 

 

 

【旅行・観光マーケット】

年間4000万人の中国人海外旅行者

日本は、どれだけ取り込めるか

 

急増する訪日中国人観光客

レジャーブームは内需拡大の起爆剤

近い将来、外国人旅行者入国数が世界一に

日本は海外旅行先として事実上の第1位

他国を圧倒する消費額

中国人観光客が百貨店業界の救世主に

贅沢品購入額も世界一

海外旅行者増の三つの要因

訪日の主目的は観光とショッピング

まるで「お粗末」なツアー内容

日本の魅力は、どこにあるのか

中国人観光客の誘致で地方を活性化

地方に求められるさらなる努力とひと工夫

 

 

【保険マーケット】

7億人農民層の意識向上が、

さらに巨大な保険市場を形成する

 

30年で市場規模が2400倍になったウラ事情

保険市場躍進の舞台裏とは

中国の保険市場は、どこまで拡大するのか

1生命保険 2015年には世界第3位の生保大国が誕生する

今まさに伸び盛りの業界

中国が「生保大国」となるとき

2医療保険 官民の相互補完で医療制度が中国全土に普及する

都市部と農村部とで異なる医療制度

政府があと押しする農村部の医療保険

簡易保険の次の国策は何か

3自動車保険 世界一の新車販売台数がもたらした市場規模の拡大

「任意保険」だけでスタートした自動車保険

世界屈指のマーケットが誕生する

4保険代理店業 保険市場の拡大に伴い、年間50万人の雇用を創出

異常な伸び率の正体とは

5年金制度 〝農民年金〞の普及が、結果として7億農民の消費性向を高める

〝農民年金〞の狙いは内需喚起だった

市場の拡大を呼ぶ新たな保険のニーズはどこか

 

 


第2部 ビッグバンの衝撃② 過熱するインフラ争奪戦

なぜ中国は日本全土と匹敵する高速道路網を毎年つくり続けるのか

【鉄道セクター】

13億人の大きな期待と要望に、

日本の鉄道技術はどう応えるべきか

 

高速鉄道の壮大な計画

中国の大地を駆け抜ける日本の新幹線

前倒しで進む高速鉄道敷設と在来線の整備

巨額を投じ、鉄道大国を目指す中国

鉄道事業は「世界の工場」の生命線

大停電の危機にさらされる!

なぜ鉄道の整備が急務なのか

想像を絶する鉄道の混雑ぶり

中国に「新幹線」がマッチする理由

新たな要望1――極寒の大地を走破できる新幹線

新たな要望2――高速かつ強力な電気機関車

鉄道の拡充と近代化こそが長期的国家ビジョン

 

 

【高速道路セクター】

長大な高速道路網の建設を、

中国が喫緊の課題とする理由とは

 

なぜ高速道路がすさまじい勢いで建設される

「7918」計画が、いかに遠大か

高速道路建設の先に見える政策ビジョン

日本の重機メーカーへの影響は

新システムが高く評価されたコマツ

 

 

【港湾セクター】

対中輸出・輸入ともに対米を超えた今、

新たな視点での港湾政策が望まれる

 

美しく長大な海上の道

世界一に躍り出た港湾での貨物取扱量

中国の港湾が抱える今後の課題

金融危機をものともせず推進される大事業

日本の港湾は凋落《ちょうらく》の一途

港湾の〝日本飛ばし〟が招いたコスト高

輸出入ともに対中貿易量が最大に

なぜ日本は〝地の利〟のをもっと活かさないのか

博多港の成功例に学べ

港湾の再開発が地域振興につながる

新たな交易ルートが日本経済再興のきっかけ

 

 

【電力セクター1】現行エネルギー

環境負荷低減のため、中国は火力発電所の刷新と

原子力発電所の増設に向かう

 

(1)火力発電

発電所の大規模なスクラップ&ビルドによって、

増え続ける設備・機器需要

 

世界2位の発電容量のうち7割が火力発電

クローズアップされた火力発電の問題点とは

 

(2)原子力発電

今後10年で発電量を4倍に。

中核設備を担う日系企業のパワー

 

大規模な原発増設ラッシュ

実は海外頼みの原発建設技術

日本経済には与える影響とは

 

 

【電力セクター2】ニューエネルギー

温暖化対策事業こそ成長分野。

ニューエネルギーは巨大なニューマーケットに

 

(1)太陽光発電

「生産量世界一」から「導入量世界一」へ

 

大きな可能性を秘めたビジネス

中国が世界のトップを行くものとは

かつては先陣を切っていた日本

米欧中の躍進と日本の凋落《ちょうらく》

日本は導入促進策を再開、スペインは導入量を抑制

太陽光発電施設の建設推進プロジェクトの開始

内陸部に生まれた「新たな資源」とは

敦煌プロジェクトに大手企業が殺到した理由

市場原理から逸脱した落札結果

事業を成長させるカンフル剤

土地の有償化で開発計画が進展しない例も

家庭用にも普及支援策を実施

生産の中心は薄膜太陽電池にシフト

薄膜太陽電池の武器とは何か

外資活用による大型発電所建設

太陽電池のパーツ市場としても世界最大に

 

(2)風力発電

将来は太陽光発電の数十倍に達する巨大市場

 

ニューエネルギーのエース誕生なるか

風力発電に対する支援策の拡大

三峽ダム規模の風力発電所建設に着手

風力発電の二つの大きな課題とは

 

 

【送電網セクター】

中国の電力事情を飛躍的に改善。

キーワードは「強電網」と「スマートグリッド」

 

広大な国土で必要な新たな送配電技術

米中の二大国が共に抱える課題

供給地と消費地との直結できるか

2020年に向けた壮大な「西電東送」計画

中国を縦横に貫く幹線強電網の敷設計画

 

 

 

【鉄鋼セクター】 鉄鉱石・鉄スクラップ

世界の鉄鋼シェアを独占する

中国の今後の展開は?

 

(1)鉄鋼生産

生産・消費とも世界最大の中国市場で

日本の鉄鋼メーカーの対応策は?

 

全世界の鉄鋼の半分は中国が生産

明らかな過剰生産の解決策は

輸出での消化も限界か

歯止めの効かない鉄鋼業界

業界再編のウラにあるものは

高炉中心から電炉へシフトせざるを得ない理由

二極化が進む鉄鋼需要

中国の鉄鋼生産は2010年も引き続き増産に

 

(2)鉄鉱石市場

中国VS鉄鉱石メジャーの

熾烈な価格主導権争いの行方は?

 

価格交渉に立ちはだかる「ビッグ3」

「日本主導で大幅値上げ」の裏事情

日韓の合意を拒否した中国の真意とは

時ならずして起きた逮捕劇

勝負に出た中国VSビッグの秘策

中国はビッグ3との駆引きに勝てるか

 

(3)鉄スクラップ市場

輸入量が前年同期比5倍も伸びた

鉄スクラップ市場の今後は?

 

日本の輸出量の90%は中韓2カ国向け

中国の鉄スクラップ需要はどこまで増えるか

 

 

【環境セクター】

公害問題は工業発展の宿命か…。

その解決に中国は、どう取り組むのか

 

(1)大気汚染

環境と経済の両立に中国が投じた

巨額の資金と技術

 

大気汚染でもむ「世界一」という不名誉な称号

目標達成に官民一体で取り組む中国

期待される日本の環境汚染対策技術

 

(2)水質汚染

日本が学んだ「問題と解決法」が

中国の危機を救う

 

リアルタイムでわかる近所の川の汚染レベル

「水道水が飲めない」異常事態の発生

国家予算を「水」に投入

日本の経験と技術が中国で花開く

 

 


将来予測篇 巨大中国はどこへ向かうか!?

世界を揺るがす人民元の国際化と金融・経済政策の行方

人民元の「国際化」と

世界最大の「金融大国」をめざす

中国のグローバル戦略

 

なぜ人民元の国際化が注目されるのか

中国政府は当面、人民元のコントロールを手放さない

国際化に向けた四つのアプローチとは

「パンダ債」発行の機会をうかがう海外金融機関

相次ぐ通貨スワップ協定締結の理由は

国境を越えて流通する人民元の猛烈なパワー

「時代は変わった!」~台湾にも人民元が流入

上海が「世界の金融センター」になる日

人民の元国際化はなぜスピーディに進まないのか

中国がG4のよびかけに消極的な理由

中国に〝急所〞を握られたアメリカのジレンマ

10 年後には1ドル= 4元になるという説の根拠は

なぜ中国の「アメリカ国債叩き売り」はあり得ないのか

アメリカ経済の下支えが中国の国益になる理由は

金融秩序の安定こそ中国の国益

 

 

年率8%の経済成長を続け

中国のGDPは世界トップになる!

 

中国は「投資先としての魅力」もナンバー1

なぜ日本だけで「中国崩壊論」が好まれるのか!?

経済発展のスピードを支える「開発独裁」という仕組み

中国の一党独裁はアジア型「開発独裁」の一種

自民党の55年体制は日本型開発独裁だった

開発独裁と資本主義システムは矛盾しない

なぜ中国では貧富の差が暴動につながらないのか

明日の豊かさを夢見るエネルギッシュで膨大な群衆

中国のGDPはどこまで伸び続けるのか

累積債務がGDP比20%しかない中国の財政余力

大規模な財政出動と金融緩和政策はまだまだ続く

 

(本文中の元→円換算値は1元=13・5円での概算金額です)

 

 

 


著者略歴

葉 千栄(よう せんえい)

 

東海大学教授、ジャーナリスト。

1957年上海生まれ。1985年来日し、早稲田大学大学院政治研究科修士課程を修了。現在、東海大学で中国を中心とした「東アジアの政治・経済」に関し教鞭をとるかたわら、国際政治・国際経済を鋭く分析するジャーナリストとして、執筆・講演活動を行う。テレビキャスターとしても『ニュースの深層』(朝日ニュースター)『葉千栄の NIPPONぶった斬り』(同)などのレギュラー番組に出演し、知識層を中心に幅広いファンを持つ。主な著書に『そして中国は変わった』(KKベストセラーズ)、『リアル・チャイナ!』(ダイヤモンド社)など。